ゴールデンレトリバーに適したフード

ゴールデンレトリバーは「股関節形成不全」という病気に罹りやすい傾向にあります。
股関節形成不全は早ければ生後4ヶ月頃から発症し、足を引きずる、腰を左右に振りながら歩くなどの症状が現れます。
遺伝的な要因が大きいとされる股関節形成不全ですが、子犬時の食事管理で予防する事が出来ます。

ゴールデンレトリバーなど大型犬は成長が著しく、丈夫な体を作るためにもこの時期には多くのカロリーを必要とします。
しかし与えすぎは肥満に繋がり、股関節に負担をかけてしまいます。
特に穀物や脂質の割合が多いフードは体重だけが増えやすく肥満の原因になりますので、成分表をみて判断して下さい。

成分表には基本的に粗たんぱく質・粗脂肪・粗灰分・粗繊維・水分などが表記されています。
ゴールデンレトリバーなど筋肉や骨格の形成が重要な犬種は、粗たんぱく質の割合の多い(25%以上)ドッグフードを選んであげて下さい。
穀物もたんぱく質に含まれますので、原材料を確認し、肉や魚をベースとした動物性たんぱく質を多く使用したドッグフードがオススメです。

成長期の子犬は体重(kg)の9.6倍のたんぱく質量(g)が必要で、体重が5kgの子犬では一日に48gのたんぱく質が必要です。
給与目安量と成分分析値をみて、たんぱく質が何g入っているか確認してみて下さい。

犬が実際に消化吸収出来るたんぱく質の値は食材によって違い、卵100%、鶏肉94%、牛肉83%、小麦60%、トウモロコシ54%です。
たんぱく質量が必要量を上回っていても、穀物が主原料であると実質に吸収できるたんぱく質はその半分ほどしかなく、たんぱく質が不足する事態になります。
成分表と原材料をしっかりと確認してドッグフードを選んで下さい。

脂質は毛艶や毛並みに影響があるため、最低でも8~10%の含有が望ましいです。
健康な毛艶や毛並みを作るには、脂質の内容が重要です。
原材料を見て「動物性油脂」と書かれていた場合、腐敗しやすい鶏肉や家禽類などの脂肪を使用し、さらに腐敗を防ぐ強力な酸化防止剤を使用しています。
「植物性油脂」と書かれている物や、動物性油脂のなかでも「鶏脂」や「ラム脂肪」といった明確な表記がある物をオススメします。
成長期の子犬は体重(kg)の2.2倍の脂質量(g)が必要で、体重が5kgの子犬では一日に11gの脂質が必要です。

【参考】大型犬用ドッグフード:http://okatuku.ciao.jp/base/frame_main_e.html